俺的オレ速報@ole

脳内にあるデブリに可愛いをふりかけてお届けします。

Kawaii enrich mylife

【イラスト】なんか怖い話『僕の彼女』。

大学生の頃、彼女がいました。

顔もスタイルも普通なんですが、どこか魅力的な子でした。

高校卒業してからアルバイトで生活している彼女と僕は同棲していました。

彼女は少し独特の感性を持っていました。

ある時、自宅のドアノブが丸くひしゃげていることに気づきました。

彼女に聞くとそういうのがデザインが好きらしい。

彼女はいつも食事を作ってくれるのですが、いつも味が若干薄いんですよね。

「ちょっと味薄くない?」

と聞くと彼女は

「〇〇さんのため。」(彼女は自分より年下で自分のことをさん付で呼ぶ)

としか言わないんです。

そして、いつも何故か箸がない。何故?(いつもスプーンとか)

彼女は箸とか鋭いものが苦手らしい。

素っ気ない食事で飽き飽きしているからたまに外食とかするんです。

普通のチェーン店で食べてたら、顔真っ赤にして自分のところに来て

「何してるんですかこんなところで!!!」

とか言って自分の食べてたハンバーガーを奪い取って

「こんなの食べて、いつものでいいじゃないですか!!!」

いや、たまにはいいじゃん。

彼女は聞く耳持たなくて、僕を自宅に連れ戻すんです。そんで遂に

「私の出す食事以外食べないください!」

とかいう始末。

あー、これメンヘラの度が過ぎてるなと思って、

彼女のことを同僚に相談する訳です。

「どう思う?」

「んー、聞いてる分にはそう危ないかも。」

「そうだよなぁ、黄色信号点滅してるよな。」

「別れた方がいいんじゃない?」

「んー、」

彼女は自分にとって初めて出来た彼女でした。

たしかにちょっと変わってるかもしれない。

でもそれでも好きでした。

ひとまず関係は継続しよう。

 

そう思ったのは間違いだと後で気づきました。

 

彼女は自分のご飯を作ってくれました。

毎日。

朝昼晩いつも同じタイミング。

いや普通のことなんですが、自分にはどこか不気味に感じるんです。

彼女はいつも上下同じ色の服を着ています。真っ白。

僕が寝ている時、時折彼女は起きています。

いくら僕が声をかけても寝ようとはしません。

そしてある日、彼女が会社にまで現れました。

流石にここまでは看過できんなと思った私は彼女を叱責。

最近はアルバイトに行っていないらしく、自分の周りをずっと付き纏ってきます。

そして彼女は俺の血液が欲しいと言ってきました。

ここで僕の気持ちは限界を迎えました。

「んー、ちょっとおかしいよ、疲れてるとかそういうレベルじゃない。」

ニコニコしている彼女。どう考えても普通じゃない。

僕は彼女の手を握ります。

「病院に行こう?」

そう優しく声をかけました。

彼女は笑顔で言いました。

「もう、ここがそうじゃない。」

今日の彼女は若干身長が低め。